レッドキング

権力に告ぐのレッドキングのレビュー・感想・評価

権力に告ぐ(2019年製作の映画)
3.4
韓国で実際に起きたローンスター事件を基にしたフィクション作品。
資産価値70兆とも言われる大手銀行を破産寸前という数値改ざんにより、1,600億という破格の安値で売却した容疑で捜査が行われるものの、そこにはあらゆる権力が捜査を阻み、熱血漢の検事が巨悪に立ち向かう。

映画だけでは事件の全容を理解するのは難しいですが、権力構造がモノを言わせてあらゆる捜査の妨害を図ってくるという構図は馴染み深い。
どんなに権力を行使しても屈することなく、正面突破で悪を成敗!という展開を期待していましたが、なかなか意外なラストでした。
現実問題もそうもいかないよね、という一抹の寂しさを感じながらも
主人公のような人間がいることにある意味希望も感じられる。
正義を優先するか、全体最適を優先するか。
それぞれの立場や背負うものが変わるからこそ、何が正解だったのかはいまだに分からない。
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