ロアー

ラーヤと龍の王国のロアーのレビュー・感想・評価

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)
4.3
2021年初の映画館。
普通なら映画館で予告を観る機会があった筈だけど今回はそれもなく、あらすじも知らないまま完全に”ディズニー作品なら間違いないだろう”って信頼だけで観に行ってきました。

いやもう、ホント観に行って良かった!
ディズニー作品やっぱり間違いなかった!

ピクサーの「ソウルフルワールド」と言い、最近のディズニー作品って更に一段階レベルアップしてる気がします。アドベンチャー要素のわくわくと込められたメッセージの感動で過去イチ気に入ったかも。次のゴールデングローブ・アニメ作品賞ってもうこれで決まりじゃないですか?ww

実はポスターで観た人外キャラのビジュアルがあまり好きじゃないって不安要素があったものの、動く姿見たらトゥクトゥクかわいい!って秒でやられました。龍のビジュアルも半分マイリトルポニーみたいで何か違うって思ってたのに、喋り出したら一気にディズニー映画っぽくなったし吹替の高乃麗さんがハマり過ぎてて最高でした。シスーのですます口調好き過ぎる♥キャスティングした人もですます口調にした人も天才!
そもそも敵キャラも含め、ここまで全員が魅力的で愛おしい作品って個人的に今までなかったかも(赤ちゃん反則だし、赤ちゃんと大男はもっと反則ww)

伝説もの好きとしてはもう国の名前からして好きでした。覚えやすいしww
冒頭の崩壊した世界 × 不思議な生物 × 少女って組み合わせはちょっとジブリ作品を思い出しました。ベンジャ&ラーヤの武器もかっこいいしナマーリの髪型もかっこいいし、世界中に散らばった石を集める設定も好きだし、何これわくわくが止まらないww

さらっと観てしまえば単純なストーリーかも知れませんが、信じる心の大切さ、バラバラになってしまった国をひとつにっていうメッセージは今のこのコロナ禍の世界に刺さり過ぎてちょっと泣きました。邪悪な存在を”疫病”って呼んでたことからも明らかだし、今のこの状況だからこそ届けたい映画だったんだというのがすごく伝わってくる作品でした。エンドロールでも在宅ワークで作られた作品であることが触れられていたし("still mute"って内輪ネタかな?)まさにこの状況だからこそ生まれた作品。こんな暗い時代にも光り輝くものを生み出せるんだっていう希望にもなりました。
エンディング曲も映画のメッセージをそのまま歌で伝えていて素晴らしかった。ついつい誰が悪いって責任ばかり追及したくなるけど、本当は過去よりもこの先の未来を見て行くことが大事なんですよね。
もういっそ、あのポーズを世界共通の挨拶として採用すればいいと思う。
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