ピョンちゃん

ジャッリカットゥ 牛の怒りのピョンちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
“暴走牛 VS 1000人の狂人!!”というキャッチコピーは伊達ではありません。近年稀に見るとんでもない映画、怪作です。

本作、なんとアカデミー賞インド代表に選ばれています。そしてあの『ミッドサマー』のアリ・アスター監督が「90分のエクスタシー連続叩きつけ!大好きな作品だ!」と絶賛しているんです。アリ・アスター監督にここまで言わせるなんて、どれだけヤバいかわかりますよね。

南インドのとある村で肉屋の牛が逃げ出して、皆で捕まえようと追いかけるというシンプル極まりないお話です。たった一頭の牛を捕まえるために、いい年したオッサンが群がって右往左往するんです。それがもうおかしくて。そしてことごとく牛を獲り逃すんです。その度に「この人たち何やってるんだろう?」と笑いが込み上げてきて、悶絶ものでした。

一応人間ドラマっぽいパートもあるのですが、牛VS人間のインパクトとオッサンの熱気が大きすぎて、あんまり印象に残らないのも逆におもしろい。今あらすじ読み返して、ああそんな話だったんだと気づいたくらいです。

とにかくまあ何はさておき、この映画の凄さはクライマックスの超絶展開にあります。もう度肝抜かれました。自分はいったい何を観たんだろうと茫然自失になりました。
刺激的な映画を求めている方にはぜひおすすめします。確実に何かすさまじいものを受け取れる作品です。
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