夕霧花園に投稿された感想・評価 - 5ページ目

『夕霧花園』に投稿された感想・評価

lgKaoring

lgKaoringの感想・評価

4.0
情緒たっぷりの、ミステリアスラブストーリー。

日本庭園の奥深さ。
その風情に、阿部ちゃんのいつもの印象とは違う役柄がマッチしていて、新鮮だった。

日本人の捕虜に対する行為は残虐に描かれており、容赦なかった。
それを描いておきながら、あくまでも客観的な目線から撮られたこの作品。
いい意味でメロドラマとして成功していると思う。

それにしても、ジュリアン・サンズは若い頃からずっとあの髪型。
今作もあの髪型でなければならなかったのは何故だろう。
あさの

あさのの感想・評価

4.0
とても良かった。「時間を借りる」、なんて美しい表現だろうか。阿部さんはミステリアスな役も絶対に合うと思ってたから、この映画を見て確信した。自国が犯した罪を忘れず、いつまでも言い続けられる国であってほしい。
猫

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3.6
大作ミステリー本を読んだような気持ち。
前半は痛い、日本人として。
最後は
何処かにあったような謎解きだけれど
それに「愛」を絡めている。
憎しみも哀しみも、それを薄めるには「時」が必要なのだ。
刺青のシーンは
切なさや辛さを「痛み」の中に封じ込めているように思えた。
ai

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3.5
あり得ない話の詰め合わせなんだけど、日本軍にまつわる話については似たような事はあっただろうと推測できる。支配された側とした側。支配者側には、直接の加害は無くとも責任はある。その責任をどうやって取るか。そしてどうやって被害者に納得してもらうか。とても難しい事だと思う。自傷と他罰をないまぜにしたようなユンリンの道のりが、空白地帯で真理を見出し、霧のように消えた姿を見る眼差しが切ない。
kupa

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2.1
マレー半島の奥地を舞台に3つの時代が並行して描かれるラブサスペンス。ミステリアスな予告編と阿部寛に惹かれて鑑賞してみたが、何じゃコリャという感覚。山下財宝が絡んでくるあたりでお察し。

作中では第二次大戦時のマラヤ侵攻における日本軍の蛮行が描かれている。当時中国系の住民によるアヘン流通を防ぐという名目で華僑住民が虐殺されたのは事実のようだ。

実際に日本軍によって現地の方が苦しんだ事実がある以上謙虚に受け止めねばならない。

そんな恩讐を乗り越えてひかれあう中国系女性のヒロインと日本人造園家の阿部寛とのロマンスにはエモさもあるのだが、そんな彼がヒロインに刺青を施すあたりから???となってくる。

日本人なら誰でも掘りモンが出来るみたいな描写がアレだし、終盤に明らかになる入れ墨の理由がヒドすぎる。

あと造園用語として「借景」が出てくるけど使い方がおかしい。本来の「借景」は背後の風景を庭の一部として取り込む趣向のはずだが、この作中では実際の風景を模したものを「借景」と呼んでいるのがモヤる。

これって日本語字幕の問題かな。
「#夕霧花園」戦後のマレーシアで日本の庭師がこだわって造っていたのは庭だったのか愛だったのか。
https://t.co/7XPaDZSg9l?amp=1
次第に明かされる中村の行動の真相が理解できないわけではないが、それがユンリンを想うがための行動であったかのように描かれていることに疑義というか違和感を覚える。
それでも映像自体の美しさやセットの作り込みは申し分なく仕上がっている。
yoko45

yoko45の感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

 先が無いことは分かっていた、悲しみ苦しみが癒えないのも分かっていた、信じるまでに長い時が要ることも分かっていた。
 人の気持ちと自然の景色は絶えずうつろい、それぞれの終わりを迎えるまで記憶は交錯する。
 一方が余白を残し、もう一方がその意味を見いだす。どちらかが私でどちらかが貴方。

 舞台はマレーシア。あまり観たことがない作風で新鮮に感じました。
 日本軍の乱暴野蛮な行為、その描き方が観ていてとても辛い、それとは対照的に山の淡い緑、深い緑が苦しみを一時忘れるほど美しいです。
 阿部寛さん、魅せてくれました。日本人が話す英語でしたが、戦争が終わっても国に帰らない日本人庭師役なので問題なし(英語圏の方が観たら違うかも)。抑えが効いていてヒロインとも上手く共演していました。
 造園、借景、刺青、埋蔵金、はじめは?なんで?な場面も最後は愛の証として束ねられていく、なかなか良かったです。

(HPより)
 日本ではあまり語られることのない第二次世界大戦におけるマレーシアの歴史と共に、一組の男女の切ない恋が紐解かれていく。物語は亡き妹の夢である日本庭園造りに挑んだヒロイン・ユンリンと日本人庭師・中村が出会ったことで動き出す。キャメロンハイランドの美しい景色を舞台に、日本軍による占領という主従関係にあったマレーシアと日本という国の因縁を超えて惹かれあう二人だが…。戦中の1940年代、戦後の1950年代、1980年代からなる三つの時間軸を通して描かれる
謎の庭師、阿部寛が戦中から戦後にかけてマレーシアで暗躍する話
伏見ミリオン座にて
まず何よりマレーシアの風景が美しい。
「第三夫人と髪飾り」のベトナムに同じく
大陸の自然はエネルギーと緑の深さが桁違い。
原始の輝きと生命の調和を感じ
日本の庭園の幽玄さ、ワビサビ、余白の美学が
全編通して漂っています。

観る前はイメージ的に「サヨナライツカ」の
戦争バージョンかなと思っていましたが
どちらかと言うと「タイタニック」かな。


僕は基本的に性善説の平和主義なので
マッチングアプリで中国人に
原油投資を持ち掛けられても、ワンナイトの女の子に財布からお金を抜かれても
相手を恨むより自分を戒めるタイプなのですが……

抑圧された閉鎖空間、大義名分、数の優位と武器。
イジメも戦争も北朝鮮も
これが揃うとどんな人種・人間でも残虐と欲望のリミッターがぶっ壊れてしまうんでしょうか。
これが戦時中ではなくリアルタイムな
「トゥルーノース」の恐ろしさを一層感じました。

また、東南アジア史について未熟だったので
日本占領後は反英活動で国内テロや略奪・破壊を同族で行っていたことに驚きました。

最後に
全てを明確にしないラストや
思いを言葉で伝えない日本人らしさを海外の監督が
描くのも趣深いですが
80年代の主人公が蓮舫さんにしか見えなくて
ちょっと入り込めなかったです。

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