【興味深いがやや単調】
珍しいヴェトナム映画。
しかもヴェトナム社会の実態をえぐる内容です。
つまり、住民が宝くじに熱中していて、それが闇経済にもつながっているらしいのです。
社会主義だから住民はみな平等で、最低限の暮らしはしていけるはず、なのですが、必ずしもそうなっていない。
旧ソ連でも、表向きの経済とは別に闇の経済がありましたが、どうやら社会主義経済というのはそういう二重の社会を生み出すものらしい。
そのあたりは興味深かったのですが、ただ映画として見ると、最初はともかく、後半になっても同じような話で続くし、追跡劇などはきわめて凡庸で、もう少し何とかならなかったのかな、というのが正直な感想です。