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戦争と女の顔のausnichtsのレビュー・感想・評価

戦争と女の顔(2019年製作の映画)
4.0
ノーベル文学賞を受賞したスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんの『戦争は女の顔をしていない』に着想を得て生まれた映画とのこと、これだけの深い物語に構成できるのはすごいです。

二人の女性兵士の戦後が語られていくのですが、あるいは愛憎もあるのかと見せつつ、それが戦争ゆえの心身の傷からのものですのであまりにも悲しい物語です。

ただこの映画はそれを情で語ろうとはしません。意識的に避けようとしています。涙も流れない悲しみがその逆説的な行為で描かれているということです。

イーヤとマーシャを演じるふたりの俳優もすごいです。どちらもこの映画デビュー作となる新人です。このふたりがあっての映画です。

「ネタバレ・レビュー・戦闘は終わっても戦争は終わらない」
https://movieimpressions.com/beanpole/
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