のっち

だってしょうがないじゃないののっちのレビュー・感想・評価

-
監督のタメ口が親しみになっていく感じがいい

最近ADHDと診断された坪田監督が、親族で広汎性発達障害(と軽い知的障害)を持ちながら一人暮らしするまことさんを3年間を撮ったドキュメンタリー映画。

好きなものを買っちゃう事件、監督家族の障害理解、エロ本事件、施設問題、パターナリズムなど、笑えるけど障害者にはつきものの悩みがわかりやすい。
特に叔母さんが、まことさんのエロ本を見つけたことで心配されるとこは、誰が何をするかって、バイアスがかかってしまうってことが明白になる。まことさんは普通の男性としてエロいだけなのに、犯罪をするんじゃないかと疑われるのが今の世間ですよね…。こだわりや衝動性なんかは別だと思うんですけどね。
専門職の視点から見てみると、踏み込み過ぎだし関わり過ぎなんだけど、そんなフラットな視点に惹かれる。その人のためを思うことで、ちゃんと他人の自立や自己決定を尊重できてる監督がすごい!
のっち

のっち