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百万長者と結婚する方法のkyonのレビュー・感想・評価

百万長者と結婚する方法(1953年製作の映画)
3.5
結婚した(と思っていた)男が無職になり、さらに妻子持ちだったという散々な過去から、億万長者ならぬ百万長者と再婚することを目指すペイジとそれに便乗する友人ポーラ、のまた友人シャッツィー。

筋書きはシンプル(お金持ちと結婚したい3人の女性たちの行く末)だけど、ラストに行き着くまで彼女たちはお金と若さと優しさ、自分に好意を注いでくれるのか、様々な選択に揺れに揺れる。
ペイジが1番謎にブルックマンに好かれていたけど、どこかに惚れるきっかけはあったのか、一目惚れならあり得る。
なぜなら彼女たちはモデルって設定だし、男性たちのためにおめかしするから。

このおめかし、ファッションがまた50年代ってこともあってまぁ楽しい。ディオールの発表したラインはこと結婚したい女性には最高の勝負服になるね。
3人それぞれが自分のキャラを見つけて、個を出しているのが良かった。
ペイジは知的な雰囲気、肌はあまり露出しすぎず、ハイネックやロングドレス、パンツ、出すなら背中とか。
ポーラはマリリンのイメージ炸裂?ってぐらいまたおばかちゃんキャラ。ただマリリンが凄いのは男性にも堪らなく可愛いと思わせれば、女性にも嫌味にならない。なんだこれ、バランス絶妙。
で、天然でナイスバディというキャラとしては強いので、笑
オンオフ使い分けてる感じ。メガネはモテないから裸眼でいて、ぶつかったり違う飛行機乗ったり…でもラインは砂時計みたいに出てる。お店のラインナップ紹介のショーで赤いミニのワンピース(パンツかな)着てたけど、あれがやっぱり魅力的だった。挑発的で大胆、マリリンだ!ってすぐなる。
シャッツィーはポーラと似てるんだけど、ポーラより女性らしくてカジュアルにも。3人の中だと1番親しみやすいのかな、いやでも結構ワガママだわ笑

53年に制作されていて、
ある意味女性映画にもなりそうな作品だけど、これはファッションが前面にあるから、その映画との兼ね合いが面白い。
映画的には強いカットがあるわけではないんだけど、うーん、ここが際どい。

でもこの時代の作品はどれもどことなくカラフルでファッショナブルで羨ましい限り。
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