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心の灯火/ランド・オブ・ホープのたのレビュー・感想・評価

3.9
フィンランドでの度重なる戦争が終わりかけた頃。

この映画の監督、マルック・ポロネン氏の出身地でもある北カレリア地方が舞台の物語。

奇襲を受けて死んでしまった兄を持つアンニと、アンニの兄と共に奇襲を受け、背中に銃弾を受けながらも生き延びたヴィエッコの関係を描く物語。

帰還し一文無しであったヴィエッコはアンニと出会うことで湖畔の土地を国から借りる。原題:Oma maa (=我が土地)の通り、我が土地(=祖国)と我が土地(=国から借りた土地)を守って行く2つの立場が描かれる。

隣り合うドイツやロシアといった大国、スウェーデンなどの影響で大きく揺さぶられ国土の奪還と独立の戦争があったフィンランド。
その裏に隠れた個の葛藤がよく描かれていた。

上演後にあったティーチングで監督からもわかりやすく背景などを解説していただいて、映画を のことを考えるとても良い機会であった。
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