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ドロステのはてで僕らのmegurosのレビュー・感想・評価

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)
4.0
カフェオーナーの部屋と店のTVが2分間の時差でつながったことから起こる騒動を長回し撮影で見せる。撮影とその準備がものすごく大変そうで、でも同時に楽しそう(大学サークルで映画を撮っていた頃を思い出したりした)

2分間じゃ何もできないよねという所からドロステ効果を組み合わせて未来&過去とやり取りは段々と複雑化。順繰りに丁寧に説明されるので観ている方は何とか付いていけるように思えるが、途中から店に訪れた客には全く説明不能で、それがコメディ状況にもなりながら、複雑な状況下においてドラマを推進させる脚本はお見事でした。

オランダのドロステココアのPKGが由来となったドロステ効果は、合わせ鏡の中に画像が解像度の限り繰り返し見えていくというものだが、その肝心のPKGを映している時にピンが合わずだったのはやや残念。あと言うのも野暮だが、ケーブルがどう考えても長すぎる...ということが最後までどうしても気になってしまったタイプです。
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