観るべき。
もうそれしか書けない。
公開している劇場が今のところ多くないんだけれど、「カメ止め」と同じように、館数が広がって大ヒットしてほしい作品。
自分の最も好きなカテゴリの、「ジャンル映画」ではあるんだけれど、こんなの観たことない。
かつ、「全篇ワンカット（風）映画」の新たな傑作。
作品が訴えるメッセージも素晴らしい。
めちゃくちゃ笑って、最後に泣かされる。
観た人ならわかるだろうけれど、プロット自体は全然似てないけれど、いろんな意味で「カメ止め」そっくりな大傑作。
帰ってきて、すぐに映画のラストで教えてもらったメイキングのURLにアクセスしましたよ。
これ、その意味でもリアルタイムに観るべき。
数年後には、サイトが消滅しているかもしれないんだから。
この映画自体が、「あるもの」に束縛された行動を取る人々を描いているんだけれど、メイキングを見ると撮影現場自体がまさにその「鏡写し」（あっ、ネタばれか？！）な「シジュフォスの神話」。
そりゃ、そうだわ。秒単位のコントロールが必要なとんでもない作品。
舞台っぽいし、舞台人もたくさん関与している作品なんだけれど、これをミスなしに何度も舞台で演じるのは不可能なわけで、その意味で、逆説的に最も映画らしい映画。
2020年邦画ナンバーワンは、（あと半年あるけど）これに決めていいんじゃないでしょうか！
