WOWOWにて録画鑑賞。
若い頃は良く本を読んでいた。海外文学、日本文学等、主に純文学の類い。
読書疲れの頭を休めるために、たまに読んでいたのが“ラヴクラフト”や“赤江瀑”のような幻想怪奇小説だった。
しかし、この映画の原作は未読で原題は「宇宙からの色」。
他の作品もそうだが、想像を膨らませて読む分にはいいが、映像化するとヴィヴィットな色の洪水と異形のモノの造形がただただ不気味で悪趣味な映画に見えてしまう。
実際、他の小説では荘厳で神秘的な感じがするが、それらを取っ払ってグロ路線を選んだのだろうか?
監督の意図は何処に。
とんだB級作品に成り下がったのが残念でならない。
“ラヴクラフト”を齧っている私でさえそうなのだから、予備知識無しで観ると受け止めきれないだろう。
過去に観た映画、「ソサエティ」とダブってしまい、キワモノのように感じてしまった。