ましゅー

カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇のましゅーのレビュー・感想・評価

3.9
珍しく一日三連投しちゃいます。
(今日はどこにも出掛けず家でゆっくりしてました😊)
昨日8/13(水)新宿で観た1本目です。
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#ニコラスケイジ 。

ここ数年、下手をすると10年以上、意識するとはなしにニコラス・ケイジ断ち状態でした。出演作を長いこと観てもいないのに、近年入ってくる情報は『狂気の虜となった役ばかりを演じている』というもの。一時はアカデミー主演男優賞まで獲った彼に一体何があったのか…?
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それにしても『狂気』…。
なんというそそるワード。
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彼の出演作、観たい観たいと思いながらもなかなかタイミングが合いません。昨年から劇場鑑賞を再開しているのですが、2019年は確か劇場公開作はなし。配信やレンタルではいくつものB級映画があるのですが、他に優先すべき作品がたくさんあり、そう易々とはニコラス・ケイジにたどり着けません。
(出演作観たいんちゃうんか?と自分へのツッコミもしてみます😅)
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そんな時に朗報というものはやって来るものです。まさに、果報は寝て待て。

先月末から主演作が、しかもラヴクラフト原作の、私の大好きなジャンルでもある、B級SFホラーと思しき新作が公開されてるじゃありませんか❗
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…観るしか…ないじゃありませんか。
私の行動半径ではほぼ最遠ではあるものの、新宿で上映されているとの情報を得た私は、他にも観たい作品とカップリングで観る算段をつけ、いざ鑑賞です。
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(以下 映画.com及び公式サイトより抜粋)
恐怖小説やSF小説の先駆者H・P・ラブクラフトの「ザ・カラー・アウト・オブ・スペース(宇宙からの色/異次元の色彩)」を映画化したSFホラー。
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大都市の喧騒を逃れ、閑静な田舎に移り住んだガードナー家。ネイサンと妻テレサが夢に見た子どもたちとの理想の生活は、前庭への隕石の激突で終わりを告げる―。以来、一家は心と体に影響をおよぼす地球外変異体との闘いに明け暮れ、静かな田舎暮らしは極彩色の悪夢へと変わる…。
(以上 引用終わり)
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ふふふ…。いいじゃないの…😈
毒々しいピンクの光に満ち溢れる場面とか、異様な姿に変貌していく動植物。だけでなく、得体の知れない地球外物質?生命?によって徐々に異常を来していく環境及び人間たち。

何より、私の生涯ベスト20には確実に入ると思われる『遊星からの物体X』を明らかにリスペクトしたと思われる、ぐちゃぐちゃでどろどろの描写。
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これ。これですよ❗
シュッとしたスタイリッシュなSFも悪くはないけど、地球外から来たもの全てが全て 地球にとって、人間にとって都合のいいものばかりのはずがない。夢見がちで頭お花畑の平和主義者に鉄槌を下すかのような、悪夢のような変貌。絶望しますよね~。気持ち悪いですよね~。
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だがそれがいい❗

さすがラヴクラフト原作。いやぁ気分が悪くなるところが、逆に気分がいいですね~。
ふふふ…。
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いくつかの記事にあったように、ニコラス・ケイジの狂気!と謳うほど、彼はずっと狂気じみているわけではないですが、後半からの気味の悪い仕草や言動、終盤近くのぶちギレ具合は流石絶品ですね~😈
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ぶっちゃけ娘役の冒頭から布石のようにあった黒魔術的なものへの傾倒描写については、結局何の事態の好転も生まず、尻切れトンボのまま終わってしまった感がありありですが、そんな些末な事はどうでも良くなるほど絶望的な終幕と、その後の妙な余韻を残す、及第点以上のSFホラーでありましたですよ。はい😈
ましゅー

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