東京工業大学名誉教授の森政弘先生が、40年前1970年エッソの企業広報誌に掲載されたエッセイがこの映画の背景にある。
ロボット工学の見地から、ロボットが人間に似て来る段階で当初の親しみが、ある時点で不気味に感じられるようになると言うもの。
この映画の製作者は森先生のこの文章を読み、尊敬の念を抱いたのだろうと感じられる。
台詞にマサヒロモリと好意的に語られている。
そして精巧に作られたAIロボットは、寿司を握り、日本酒を勧める。
同じような精巧なAIロボットを描いた『エクス・マキナ』でも、ロボットが刺身包丁を器用に使う日本女性として出てくる。
日本は先進的なロボット工学の国と国際的に認識されているようだ。
八百万の神の国、不思議の国ニッポン…
主人公のAIロボットの名はアダム、先の『エクス・マキナ』ではエヴァ、一神教の神の名となっている。