アマプラ。
天才科学者が“アダム”と名付けた人間そっくりのアンドロイドと二人だけで暮らす研究所に、元ロボット工学者の女性ジャーナリストがやって来る。
「エクス・マキナ」の男女入れ替え版みたいな話だが、ほぼ同じ時期に作られた作品なんだな。
描いている内容も、「人格も感情も存在しているなら、それはもう人間ではないのか?」とほぼ同じ。
違いは「エクス・マキナ」がAIとの対話を通して、このテーマをストレートかつスリリングに描いたのに対して、こちらはあくまで“サプライズ”に拘ったこと。
これはアプローチの違いだから何方が正しいと言う訳ではないのだが、凝ったロジックによって本来のテーマが薄まってしまった感は否めない。
あとミスリードがちょっと甘くて、カンのいい人なら途中で仕組が分っちゃうだろう。
悪くない出来だが、この種の作劇やるなら最後まで騙し切らないと。