「ピアニスト」のような、イタい中年女の話かと思いきや、サスペンス要素も存分に楽しめる良作だった。
成功要因の一つは間違いなくジュリエット・ビノシュの起用であろう。
50代でも魅力的な女優さんはたくさんいるが、やはりこの作品には完璧なキャスティングだった気がする。
終始暗い雰囲気で、さらには話も淡々と進んでいくので(特に前半は)、苦手な人も多いかもしれない。
正直自分もあまり得意なジャンルではないはずが、後半からは非常に引き込まれた。
老いとは若さとは…という人間にとって不可避なテーマも心に刺さる。
いくつになってもときめきは大事だよね。