るるびっち

私の知らないわたしの素顔のるるびっちのレビュー・感想・評価

私の知らないわたしの素顔(2019年製作の映画)
2.8
SNS で若い女性になりすます中年女性の話だが、そんなものテレクラの時代にもあっただろう。
もっと言えば文通でも同じことはできるし、昔もざらにあっただろう。
気取って言うほど現代的な話ではないのだ。

またサイコロジカルサスペンスなんて言ってるが、大した捻りもない。
実はカウンセラーと患者が逆転しており、全ては自分が医者だと思い込んでいる患者の妄想だった…位の捻りはざらにある時代に、いささか物足りない。

それでもおフランス映画ということで、老化の恐怖とか、女性の美への執着とか、便利ツールでつながっているようで心はむしろ離れている現代人の孤独とか、意味深なメッセージ映画だと思える。
意味深なメッセージ映画・・・になりすましてる?
実は捻りの薄いのをメッセージぶって誤魔化してる、なりすまし映画ではないだろうか?
この作品が本当に意味ある映画なのか、それとも現代的テーマを扱ってるように見せた、なりすまし映画なのかは観客の判断に委ねられている。

一番の見所は、ビノシュの素っ裸よりも素顔。
水に浮かぶファースト・カットの顏。
老いを超えて死体かと思う程で、残酷にもあの顔を晒すのは大物女優の本気度が垣間見える。