実は有難いことに、公開前に知り合いから本作のDVDをもらっていたのですが。正直あまり期待していなかったことと、いつでも見れるという安心感から、あろうことかずっと観ないで放置していたんです。
そして、自粛生活で時間もできてようやく鑑賞してみたという訳でして・・
すみませんでした!!
やっちまったよ。何でもっと早く観なかったんだ!ごめんなさい。素直に面白かったです😖
序盤はジュリエット・ビノシュ演じる主人公クレールが、年下の恋人に捨てられるところから始まります。そこでSNSで別人の若い美人になりすまし、彼の同居人アレックスと連絡を取り始めます。そこからアレックスと恋愛に発展するも、実際に会うわけにはいかず・・とちょっとイタイ話なのですが。
転機をむかえた中盤からは、クレールが執筆した小説の話も盛り込まれ、サスペンスの要素が入ってきます。
そして、終盤に別人になりすました真相が明かされた時、クレールの人間ドラマが浮かび上がってくるというお話です。
監督、脚本のサフィ・ネブーという人は始めて知りましたが、フランス生まれの52歳。俳優としてキャリアをスタートし、舞台監督を経て、映画監督に。長編映画も5本くらい撮っているそうです。
原作は映画のタイトルと同名の小説で、2016年にカミーユ・ロランスという人が執筆した、自伝的色彩の強い作品だとか。過去にはフランスで最も権威のある文学賞も取ったそうです。
ジュリエット・ビノシュも年齢を重ねたとはいえ、車の中でテレフォンセックスのシーンを演じたりと体を張っておられます。ここまでのキャリアの方が出演するんですから、作品にどこかしらの魅力を感じてのこと、やはり駄作な訳はありませんよね。
ドローンからの撮影や音楽も、的確にクレールの心理を描写しており、特にノルマンディーと思われる断崖絶壁とのシンクロが素晴らしかったです。
精神分析医に語ることで進んでいくストーリーはありがちではありますが、先の読めない展開に引き込まれていきます。
クレールの必死さが笑いを誘うシーンもあったりして、結構見どころの多い作品でした。今更ですが、映画館で観たかったなあ・・
フィルマに載せることで少しでも懺悔することができてよかったです😅
追伸
皆さん、元気にされてますでしょうか。
僕はすべての仕事が休業になったので、もう開きなおって、ずっと自宅で自粛生活です。
これを機に、過去の未見の映画をDVDの宅配レンタル(アナログですが)で観ています。観なければいけない映画、観たい映画をリストアップしていると、240本にもなってしまいまして。うれしいやら、恐ろしいやら😆
願わくは全て見終わる前に、この状況が終息して欲しいものです。どうか以前と変わらず、映画館通いができますように。
それまでどうか皆さんもお元気で🍀