備忘録さん

ようこそ映画音響の世界への備忘録さんのレビュー・感想・評価

ようこそ映画音響の世界へ(2019年製作の映画)
3.7
映画の教養として、音楽と音響の映画史的変遷を数多の巨匠へのインタビューや名作の映像と現場の音響のプロの話を交えて紐解いていく。

全然面白いんだが。1920年ぐらいから現在まで入るから同じリズムで教科書の資料集的な解説が続き後半疲れてくる。

ストリーミング対応で、30分ぐらいでエピソード分けしてほしかった。ただそうなると、家で見ることになり、ドルビーサラウンドあたりの音響効果が体感できないから映画にしたんだろうけども。

子供の時にテープレコーダーを親に買ってもらったとか、幼少期に夢中になった好きをそのまま仕事にしている人が多数で、これを見て好きなことをやり抜きなさいと若者たちに言うのは、生存者バイアスバリバリで、無責任な感じがするが、単純にその職人の皆さんがいきいき自分の仕事を語る姿は尊い。

「今でも、この仕事で食べていけるのは、夢ではないかと毎日ほっぺたをつねるんです」といった内容を話すエンジニアが出てきたが、みながみなそういう気もちで仕事につける時代が来るといいのだけども…がんぱろう。