阪本嘉一好子

ゲームチェンジャー: スポーツ栄養学の真実の阪本嘉一好子のレビュー・感想・評価

4.4
このドキュメンタリーに賛否両論もあろう。それに医科学的に継続実験されていない証拠の不完全さも気になる。しかし、驚いたことにプロのようなスポーツの選手がプラント・ベースト・ダイエットという食事療法をしてパーフォマンスがいいということだ。もちろんこういうプロには管理された栄養学のコーチが付いているかもしれない。一般人を対象にしたプラント・ベーストの食事療法ではない。でも、これらの人々は若く見えるのはわたしの目の錯覚?

ここに登場する医者やプラント・ベースト・ダイエットの奨励者はかなり有名な人で他の健康食のプログラムに出ているし見覚えがある。
特に消防士の訓練をしているリップ・エッセルステンはあちこちでこの食事療法を推薦している。彼の父親も出ているが外科医で、父親は『チャイナスタディ』というなぜ中国のある地域に癌が少ないかの研究者コリン・キャンベルと他のドキュメンタリーにも出てこの食事療法を進めている。消防士に一番多い病気は心臓病で仕事中でも起きる可能性がある。肉やソーセージなどの加工食品を抜くだけで悪玉コレステロールがグーンと落ちる。このドキュメンタリーでも証拠を見せたが、これは周知の事実であるというよりこの経験している人も多いだろう。

このドキュメンタリーは主にプロスポーツ選手の話だが、一般人はどうだろう。 プラント・ペーストはかなり長く奨励されているが、健康食がどうかを別として、なかなか浸透しにくい。 タンパク質は、肉からとか、年を取るとタンパク質が必要となるとか、コマーシャル的なアイデアに洗脳されやすいし、信じている人もいると思う。血液検査で『タンパク質不足』で錠剤を飲めと言われる人がいるだろうか? まだ聞いたことがないが。 タンパク質はキヌア・小麦・大豆・ひよこ豆・ピントー豆・かぼちゃの種・ナッツなどから吸収できて、これらをプラントベースト・ダイエットの人々は調理して食べる。しかし、それらは一般のスーパーで簡単にアクセスできないから、肉などという手短のタンパク質になる。それに、人間の欲、食欲を抑えることは簡単ではない。肉食で、急にプラント・ベーストにはなるのは努力がいるし、医者で血液検査で、問題点を指摘されても、肉などを止めるより、薬を飲む方を選ぶ人がいる。

ここで、私の友達の一人、69歳の女性はビーガンで、野菜、穀物、果物をだけ(パンを焼いて食べる)にしているわけではないが、俗にいうビーガンだ。彼女は27歳から40年ぐらい菜食で、その後ビーガーに変わった。プラントベーストとビーガンは厳密には違うらしいが、ここでは同じようだと思ってほしい。彼女はブルーゾーンと言われる、(沖縄、米国ローマリンダなど)地域、宗教的にローマリンダと同じ食事をしている。成人病になったことがなく、一般的な血液検査ではずうっと正常値を示すらしい。数年前、ビーガンになった時、身長が伸びたと言ってきたのには驚いた。それに、彼女は69歳になって、今までパートだったが常勤になった。 これが、スポーツプロじゃない人の実例だ。