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カサブランカのSIのレビュー・感想・評価

カサブランカ(1942年製作の映画)
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2018.1.3
自宅PCにて鑑賞

"Here's looking at you, kid."「君の瞳に乾杯」

あまりに有名な映画である。
第二次世界大戦中の映画であるために、時代背景も70年という月日もこの作品の理解を難しくするだろう。アメリカによるプロパガンダ的側面が強く、クロージングは、実は彼も私もレジスタンスだったのだというご都合主義で終わる。
映画の設定上群衆シーンが多いが、極めて丁寧な演技がなされている。
劇中ではナチスの制服やヴィシー水など当時のアメリカの敵国の所有品が多く出てくるが、戦争中で敵国であってもそのような小道具は用意することが出来るのであろうか。戦争というものの雰囲気さえ何も理解出来ていないという事が良く分かる。

「君の瞳に乾杯」以外にも多くの名言があるが、それらが現代の人々を感動させる言葉であるかどうかは不明である。
ヒロインを務めたイングリッド・バーグマンの「すでに『カサブランカ』は独り歩きしている映画なのでしょう。人々を惹き付ける不思議な魅力を持つ作品で、映画に求められていた想いを十分に満足させることができる作品といえます」という言葉の通りなのだろう。
この映画はアメリカ映画界で第二次世界大戦時のアメリカの勝利と成功と共に神格化されているように思える。

ちなみにイングリッド・バーグマンは白黒でも圧倒的に綺麗であった。
オードリーヘップバーンと良く顔が似ている。今のハリウッドにあのレベルの女優はいないが、理由はよくわからない。
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