怨念大納言

カサブランカの怨念大納言のレビュー・感想・評価

カサブランカ(1942年製作の映画)
4.0
君の瞳に乾杯!
な、カサブランカ。

が、なんと私の見たDVDはこの訳出て来ない!
調べてみると、映画の著作権は切れているものの翻訳の著作権は残っており、「君の瞳に乾杯」は使えない模様。
ワンコインの格安DVDは訳が異なるのです。

で、当該の台詞は全て「この瞬間を永遠に」でした。
ぐぬぬ…。

Here's looking at you,kid

直訳すれば「君を見て乾杯」「君を見つめる事に乾杯」、ちょっと近付けて「眼差しに乾杯」なんでしょうか。
いや、どう考えても「君の瞳に乾杯」ですね。
名訳です!
当該シーンは全て脳内変換する事とします。

いやー、何よりもイングリッド・バーグマンの美しいこと。
「君の瞳に乾杯」というぶっとんだ意訳が生まれた理由の一つに、彼女の目力というか、瞳の美しさもあったんじゃないかと思ってしまう。

常人ではギャグとしか思えないキザな台詞、言って似合うのも凄いけど言われて似合うのも凄い。

それから、上記の台詞のイメージから、カサブランカの主人公はとんでもないパーフェクト超人だろうと思っていたのですが、意外に人間的で驚きました。
昔の彼女に酔って暴言吐いた挙げ句頭を抱えて、次の日早速謝るなんて、人間的どころかいっそ女々しい!

特別男前ではないけれど(失礼)、キザで皮肉屋で情に厚い。
流石に魅力的です。
シブい大人です。

名台詞のオンパレードのような映画ですが、ラストも素敵ですね。
「これが美しい友情の始まりだな」
ホント、綺麗な映画です。