のっち

イサドラの子どもたちののっちのネタバレレビュー・内容・結末

イサドラの子どもたち(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

テーマは継ぐこと

イザドラ・ダンカン(1927)はアメリカモダン・ダンスの創始者。そして二人の子どもを事故で亡くしている。
現代のフランス、イザドラが事故のあとに創作したダンスを学ぶ若い女性。書籍から学び、教本通りに踊ることで彼女の足跡を辿る。同時に見ている我々もイザドラという人物像を知ることができる。
場面は変わってイザドラのダンスを練習する二人。ダンスを教える2人は親子のようであるが、踊るのは子ども。
その発表会ではダンスではなく、観客の表情をカメラが写す。その1人、初老の黒人女性にフォーカスを当て、帰路から家に着くまでを追う。

おそらくこの映画のテーマはイザドラという子どもをなくしたダンサーが後世に残したものを意味してるのじゃないかと。服という自分の象徴を脱ぎ、ダンス着を着ることでイザドラの残したダンスを踊る。

音楽の使い方も面白く、登場人物がイヤホンで音楽を聞いたり、ゲームをしながらテーマソングが流れるのがにくい。
発表会でも、観客側にカメラを向けて、 我々観客と見る側が相対するのも面白い。

子どもと黒人女性はダミアン監督頻出ですねー。
のっち

のっち