「死に方には2種類ある。自然に死ぬか裏切り者に突然殺されるか。映画は突然死んだ。つまり、裏切り者によって殺されたのだ」
映画が死んだスーダンで再び映画を復活させようと奔走する映画愛に溢れたおじさん四人組の和やかだけど熱い映画。厳しい時代を生き抜いたおじさんたちが、貫禄たっぷりに直面している困難を笑い飛ばす姿は、人生と映画は不滅であることを何よりも示している。ほぼ全部フィックスで、淡々と語られていくが、全くつまらなくも重苦しくなく笑うこと間違いなし。がらんどうとした広場で、かつての映画館を夢見るおじさんたちを見ると、恵まれた環境で映画を見ることで何か大切な感情、情熱とも驚きともいえるもの、そして歴史が観客からすっぽり抜け落ちてしまったように感じる。必見