会話も心もこんなに弾むのに、君の恋人ではない。
今の関係を守りたい余り友達を越えられない加藤の片想い、曖昧な部分に答えを求めぬ幸せと儘ならない感情の行き来は周りから見れば臆病なだけ、けどそんなの承知で最良ではないこの関係を肯定しようとする姿が痛く切ない。好き。
互いに安心に包まれ波長も合い、おバカな戯れ合いもできる関係。いつも新鮮な驚きをくれる美帆の掴み所ない魅力とその距離感も含め、これは好きになるw
けど相手の好意と自分の好意はおそらく種類が違うという先の見えぬもどかしさ。〝好きなら伝えろ〟と〝わかるよ〟が鬩ぎ合う渡辺大知の動揺が堪らん。
好きな女の子=美帆、を演じる奈緒のナチュラル演技が抜群!あざとさや小悪魔な雰囲気をギリ匂わせない天然ぶりはもしかしたら?をフワッと漂わせる。さすがに鈍過ぎるけどねw
原作・又吉直樹の恋愛観なのか、不甲斐なさを肯定する唯一の材料ともいうべき純粋さ、その優しさと痛さが沁みる好きなやつ。
とは言え、ラストの展開は好きか嫌いかまだ判断しかねるんやけど、荻原みのりはここでも辛辣でスゲェ良いし、仲野太賀の使いどことかもめちゃ好き。あと特に必要ないジャルジャルのシーンもなんか笑えたw
てか他愛もない会話から友人と口論になっていく感じとか、わかる〜って共感し過ぎて見てられなかったw