このレビューはネタバレを含みます
奈緒がとにかくキュートで、主人公が惚れ込むのもわかるほど、すごく共感してしまったのだった。
たぶん世の中にはただ無邪気に気持ちに鈍感で、あのような行動をとる女子ってたしかに存在すると思って観てたからだと思うが、鑑賞後本当にそうだろうかと思い直す。
初対面の人にすら思いっきりバレバレの気持ちを気づいてないなんて事あるのか。気持ちを知っていての行動で、計算でやってるとしたらまたちょっと見方も変わってくる。
主人公はちょっとあまりにもヘタレすぎて、もしかしたら彼女にも気があったのだとしたら、その気の小ささに大チャンスを逃し、大ヒントをスルーしてしまっていたのかも。彼女から気持ちに応えるアクションがなかったわけではないという見方もできるわけで、でもその一歩を踏み出す勇気が出ないのもわかる。
とにかくあの友達以上恋人未満の関係性でも満足という状況もわかる。叶わなくとも、この関係がずっと続けばと。
とにかくあらゆる視点で共感しまくりで、リアル故に切なくもなるし現実的なラストにも説得力があった。
ガッツリ恋愛映画だけど、そのプラトニックさがなんか良いなあと感じる作品だった。