シムザスカイウォーカー

僕の好きな女の子のシムザスカイウォーカーのネタバレレビュー・内容・結末

僕の好きな女の子(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

私のHPはもうゼロです。

観ている間ずっと心の中で「あぁあああああ!!!!」と叫んでた。

美帆と一緒に居るときの加藤は『好き』と言ってないのに、『好き』って感情が溢れてて、観ているこっちまで胸が高鳴るようだった。

勝手に靴を履いていっちゃう美帆可愛かったな。ああいう予測不能な女の子って魅力的だよね。

些細なLINEのやり取りも、たわいもない掛け合いも変なあだ名も、好きな女の子とだから一つ一つが特別で、その子からもらった自分だけの宝物。

自分が書いた脚本の中に、美帆をモデルにした女性を登場させてしまうほど、加藤の世界は美帆を中心に回ってた。

そんなドラマを観て友人たちは、ビッチだなんだと彼女を非難するけれど、自分と美帆にしか共有できない特別な空気があるんだと意地になるばかり。

彼女が好きな人に振られれば、やっぱり彼女の良さを理解できるのは僕だけなんだと、益々特別な存在になっていく。

友だち以上恋人未満の煮え切らない関係も、加藤にとってはその焦ったさすら心地良かったのかもしれない。

“今突然、「好きだ』と伝えたら、キミは何て言うんだろう”

何十年に一度出るか出ないかの名コピーをありがとうございます。加藤がそんな風に思いながら彼女を見つめているんだろうな、って場面がたくさんありましたね。

”きっと僕が好きな人は永遠に僕のことを好きにならないから”

凧揚げのシーン、心の中で大絶叫。もうもうもう!!!そんで3人で何故会うの!いや会うんでしょうね!!!彼女なら!!!美帆にとって加藤は、きょうだいのような存在だったんだろうから。

美帆の恋人が「安心しました!」って言って加藤を牽制するところとか、美帆を見つめる視線にすぐ気付いちゃうところとか、隠し切れてない加藤の空回り具合とか、あの公園のシーン心の中で身悶えた。

あの後、加藤と美帆はどんな話をしたのかな。もう会わないって言ったのかな。会わなくなってからも、加藤はひとりで何度もあの公園に行って彼女のことを思い出したりしていたのかな。もっと早く好きと言えば良かったと、何度も後悔したのかな。

主題歌の『友だちじゃがまんできない』良かったな。

脇役の太賀さんと、ジャルジャルのお二人、長井短さんがいい味出してた。

今後、渡辺大知さんの代表作は『僕の好きな女の子』ってことにしてください。関係各所の皆さまよろしくたのみます。

あと、観終わった後に黒猫チェルシーの『グッバイ』を聴くと死ぬ