ゲジゲジ

気高く、我が道をのゲジゲジのレビュー・感想・評価

気高く、我が道を(2019年製作の映画)
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女性が踊ることが禁止されているイランで、40年ものあいだ女装をして人前で踊ることを続ける男性のドキュメンタリー。
この映画を観ることができてよかったと心から思う。
彼の飼っている牛や、自分の奥さんや息子たちへの接し方などを見ていて、愛にあふれた人なんだとひしひしと伝わってくる。踊ることは解放されること。最後のシーンもとってもよかった。
イランのドキュメンタリー映画は、「テヘランはイランの首都である」「女性刑務所」を去年の山形映画祭で観たのが最初の体験で、戒律の厳しさ、特に女性に対しての制限がかなり多く設けられてることを知った。
この「気高く、わが道を」は、制限があるなかでの生きることの喜びを踊ることに表していて、こういう人が実際にいるんだということで希望が湧いてくる映画だった。
日本映画監督協会賞を受賞して、そのあとアメリカ、イギリスなど今も世界各国で上映していると聞いてうれしくなった。
たくさんの人に観てほしい映画だなあ
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