KnightsofOdessa

セノーテのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

セノーテ(2019年製作の映画)
2.5
カメラが上向いてるのか下向いてるのか分からない中で『2001年宇宙の旅』で登場した神に模した光がスッと差した時に妙な感情になった。セノーテは生活に密接した霊的な場所で、現実と黄泉の国を繋ぐ役割を果たしているならば、神は下からやって来てもいいだろうに、光は上からしか来ないはずなんだよなあ、そういうわけでもないのか、うーん。と考えながら"もう3時間くらい経ったな"と思ったら15分しか経ってなかったときの絶望感は今年一番な気がする。以降は所々しか覚えていないが、黄泉の国へと導かれる人々の生前の記録が挿入されるという感じかと思いながら水面から出たり入ったりする映像を眺めていた…と思いきや、普通に生きてる人でしたすいません。安眠させてもらったのでとやかく言える立場でもないが、なんかもうちょっと愛があってもいいのかな。ドキュメンタリーではなく実験映画だが、宣伝の失敗でボロクソ言われてるのはちょっと可哀想。

Q&Aの監督は結構ふわふわした答えを出していて全く話が広がってなかった。あんな事務的な質疑も久しぶりだなぁと思いつつ、理論立てて作ることだけが正義じゃないし、別にいいんじゃないか。最近、iPhoneで撮影する実験作家多くなったよな。スコット・バーリーとか。まぁ、時代っすかね(by チョコプラ長田)。
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