にっきい

大地震のにっきいのレビュー・感想・評価

大地震(1974年製作の映画)
2.8
おばちゃんのネグリジェ姿要らない。

子供の頃叔父に連れて行ってもらった作品。
ボクの両親は鳥取出身で、昔は毎年夏休みになると1週間ほど鳥取に帰省してました。
当時は通称"鈍行"と呼ばれる各駅停車の夜行列車があり、京都を夜出て鳥取に朝着くのに乗って行ってました。
ボックス席の間に新聞紙を敷いて寝転がったりしてました。
鳥取では両親の実家や親戚の家を訪れ、山や川で遊びまくったり、TVで怪談映画見て怖くてトイレに行けなくなったり
そんな帰省で1度だけボクが映画好きなのを聞いて、母親の兄が映画に連れて行ってくれた事があるんです。
今と違って地方の映画館は主要都市で公開されてから数ヶ月遅れで上映されるのが殆ど。
今のレンタルで言ったら準新作と旧作の2本立てが普通でした。
今作(旧作)は『ヒンデンブルク』(準新作枠)との2本立て。
主演はこの当時の大作映画の常連チャールトン・ヘストン。
共演は名脇役のジョージ・ケネディ。
脚本は『ゴッドファーザー』の原作・脚本のマリオ・プーゾ。
製作総指揮は『エアポート'75』のジェニングス・ラング。
ロサンゼルスを大地震が襲い多くの高層ビルやハイウェイが倒壊する。
相次ぐ余震で遂にはダムが決壊して…、って話し。
CGの無かった時代、ビルやハイウェイの倒壊は流石にミニチュアだけど、崩れる壁、逃げ惑う人々は全て本物。
天井からシャンデリアが落下して人を押し潰すシーンや、巨大なコンクリートの塊が車を押し潰すシーンとか、相当危険で怪我人出てないか心配になるくらい。
一部合成も有ったけど爆発も殆ど本物。
1番の見どころはワイヤーが切れて落下するエレベーター。
勿論中の人たちは死ぬんだけど、地面に激突した瞬間を表現するのに皆んなが一斉に跳ねて、その後悲鳴と共に画面に飛び散る血。
いや真面目にやってるんやろうけどふざけてるようにしか見えないw
昔のパニック映画にありがちの、前半登場人物の紹介を兼ねたドラマはちょっと退屈だったけど、中盤以降は次々起こる未曾有の大惨事で面白かったです。
ただラストがあまり好きじゃないので評価は低めですが。

ボクのレビューでお馴染み浜村淳さんの失言。
少し前の放送での話し。
浜村さんの番組で土曜だけにあるコーナー、架空実況中継ってのがあって、それは翌日におこなわれる競馬のG Iレースのレース展開を予想して、実際の実況されるアナウンサーが架空実況をされるんです。
で予想した馬が勝った場合はその馬に因んだプレゼントをされるんですが、この日は7枠14番の馬が予想されてて、「7枠14番から7月14日が連想されますね。7月14日と言えば独立記念日。トム・クルーズの『7月14日に生まれて』と言う映画もありまして、云々かんぬん…」
いやいや独立記念日は7月4日ですって!
映画のタイトルすら間違ってるしw
浜村さんは今日もフリーダム。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:1976年頃
鑑賞回:ー
劇場名:ー
座席情報:自由席
上映方式: 2D 字幕
レーティング: G
上映時間:123分
備考:過去鑑賞記録、『ヒンデンブルク』併映
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【ネタバレ備忘録】
ラスト生き埋めになった地下からの脱出の時、主役のチャールトン・ヘストンは夫婦生活の上手くいってない妻と、多分不倫をしている愛人のどちらかを選ぶ事になる。
ダムが決壊して地下には水が流れ込んで来た時、ハシゴを登り切って助かった愛人と、流された妻を交互に見て…、結局水に飛び込んで妻を助けに行くのだが、一緒に流されてしまう。
それまでずっと「君との夫婦生活は終わりだ」的な事を言って妻を置き去りにして愛人を探してたのに、最後の最後に何故妻を選ぶ?
なんとも中途半端で後味の悪いラスト。
にっきい

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