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すばらしき世界のSSのレビュー・感想・評価

すばらしき世界(2021年製作の映画)
4.2
一回レールから外れた
人間が社会に復帰するのが困難なこの世の中。
復帰する「きっかけ」がつくれないこの世の中。
レールの上の人も必ずしも幸福とは限らないから
ほとんどの人が、一回殺人や犯罪を犯した者は、はみ出し者という固定概念を拭えず、その人の中身を見ようともしない。

もし三上さんのような人が、自分の近くにいたら自分の周りと同じように平等に接することができるのか?
いや、平等以上のことをして手を差し伸べられるだろうか?

「偽善者」という言葉が出てきたが
本当に共感するとはどうゆう事か?🤔
そのことに関して、遠ければ遠いでできる事はないと言って背を向け、近ければ近いで恐怖と不安があまりにも大きいと言って、誰も近寄ろうとしない。感じても行動せず、共感すると言いながら簡単に忘れる、結局、大半の人が偽善者だ。

この映画に出てくる、三上さんの周りの人達は、
偽善者ではなく、本当の共感をしていたと思うし
僕自身もこうなりたいと切実に感じた。
三上さんもそんな周りの人達の
「優しさ」や「ぬくもり」に触れて、
見える世界が「すばらしいもの」に少しずつだけど変化していったと思う。

映画を見終わった後、空を見上げるといつもより心なしか綺麗だった🌍
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