このレビューはネタバレを含みます
“ひとりの弱さと、生きるための繋がり”
主人公の三上というキャラクターは無骨で社会不適合ながらも、真っ直ぐで愛嬌があり、「こんな人がいたらな」と思わず考えてしまう。
そんな彼と様々なアプローチで繋がりを持っていく周囲の人々はそれぞれ人間的に弱い部分が見え隠れし、その事も作品に深みを持たせてくれた。
コロナ禍もあり、【人は独りでは生きていけない】とこの1年で感じながら生活してきた。
誰かと繋がりを持つことが、現代社会で生きるために必要なことなのだと、鑑賞して改めて感じた。
ラストシーンの太賀のための2時間かと思うくらい、最後は持ってかれた。皮肉めいたタイトルや、空や天気の描写、登場人物の笑顔、、、
やるせない世の中にメッセージを送る、印象深い良作でした!