長い刑期を終えて出所した男の話。
不寛容な社会に絶望したり憤ったりしながらも、世の中捨てたものじゃないと思える出会いと小さな希望。
想像を超えるストーリーではないし衝撃的なエピソードがあるわけでもない。だからこそ現実味があって感情が揺さぶられて、泣きながら祈るような気持ちで観てた。
でも
観終わった後も同じ毎日。同じ生活。
社会復帰すべく必死にもがく人の存在とその現実を少し知ったこと以外は何も変わらない、見て見ぬふりして適当にやり過ごして生きてる。
問われているものはとても大きくて深刻だった。
三上さんが、みんな褒めてくれるところにいたいものでしょみたいなことを言ってたのすごく納得したなぁ。
やっぱり役所広司さんは本当に本当にすごい役者さんだった。
シャバは我慢の連続ですよ。
緑子さん迫力ありました。
ごはんがどれも美味しそうだと思ったらエンドロールに飯島さんのお名前が出てさすがだなぁとなった。