このレビューはネタバレを含みます
○殺人で13年刑期を終えた元ヤクザの三上が社会の強い風当たりにあいながらも社会復帰に執念を燃やす。
○高血圧を患う、昔ながらのヤクザ(正義感の塊、瞬間湯沸型、凶暴)の反面、生き別れた母を想う
○三上を題材にテレビ番組を作ろうとする津乃田。三上の素の恐ろしさを目の当たりにし怯えるも、興味は離れない
○地元福岡から帰ってきてから運気変わり、就職先決定など順調に過ごす。変わりに我慢を強いられる場面増える。
○元妻(？)の久美子から久々の再会の約束を得た直後、死を迎える
□現代社会における問題をいくつも提示した内容に重厚さを感じる～前科者の社会復帰の困難さ。ヤクザの社会地位。ネグレクト。外国就労者。障がい者労働。介護現場の実態。生活保護。
□現代におけるヤクザの存在を描いた作品が続いた(「ヤクザと家族」然り)。
□人生が好転してきたところでの無情な死は、ラストシーンの五人に集約されていた。
□役所広司劇場
