役所広司さんが演じると、本当にその人がそこにいるみたいに感じる。
画面の中からエネルギーが伝わる感じ。
表情をちょっと動かすだけでも見入ってしまう。
お母さんがいなかったことに強く影響され、正義感バリバリで、真っ直ぐすぎて気が短い…きっと生きづらかっただろう三上。
困ったところもあるけれど、周りの人になんとなく好かれるのもわかるなぁ。
あの子供みたいなにっこり顔はずるい。
昔いた施設を訪ねて泣き崩れる姿にもらい泣き。
優しい人たちの手助けが連鎖していく様子が救いだった。
ラストあたりの展開はすごく切なくて、
三上にとって「うまく生きる」ことって、苦しいことなんだろうなと思ったり…
でも、周囲の人たちの支えに応えたい部分もあったんだろう。
介護士さんたちと会話するあたりから、役所さんの表情から目が離せなかった。
太賀さんも、もともと好きな俳優さん。
三上に惹かれていく津乃田の思いは正直で、共感するところがたくさんありました。
ご自身の撮影がない日も役所さんの演技を見に現場にいらしていたとか。
特にお風呂のシーンと、ラストシーンの太賀さん、すごく良かった。
六角精児さんもはまってて、いい役でした！
難しい現実を突きつけられ続けてのラスト、
すばらしき世界って、なんとも言えないタイトル。この出し方がまた印象的なんだ。
原作があって、モデルになった方もいるとのこと。
ポスターの背景の空、コスモスの意味を知ると泣ける。
空は広いんだって。
わたしはダニエルブレイクを思い出した。
2022-9
