"上の階は耳を傾けない"
"下の階は俺たちより下だ。"
"世界は決して自然には変わらない"
【STORY】
中心に穴の空いた1つの部屋で目を覚ました男。
そこは、上にも下にも大量の部屋が連なり、1つのテーブルに乗せられた食料を上の部屋から順番に食べていくという極限空間だった…
【一言まとめ】
●独自設定と過激描写で社会を皮肉る
●世界は本当に変わらない？
●狂気の演技が皆凄くて引き込まれた。
【感想】
《スペイン産独特スリラー3貫》1貫目
不気味過ぎる独特の設定や、思わず眉にシワを寄せてしまうような過激な演出で心を掴み、内容では資本主義社会・格差社会を強く皮肉るという、印象に強く残る良作！
資本を持つ者は下の事など気にかけない。元々ひどい経験をした者ですら、自分が持つ者になれば下の事は見なくなる。
世界はそのまま変わらない。変えようがない。そうやって諦めたままでいいのか？
そんな痛烈なメッセージを社会に語りかけてくる作品でした。
今作を観て心を動かされても、結局自分の持つ物を持たざる人々のために手離したくはない。そんな自分に嫌気がさすように作られていました。何もできなくてごめんなさい。
終わり方のメッセージ性が本当に強かったな。
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観た回数:1回
直近の鑑賞:U-NEXT(21.01.31)
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【引用用コピーライトメモ】
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