都落ちMiyaco

プラットフォームの都落ちMiyacoのネタバレレビュー・内容・結末

プラットフォーム(2019年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

上層から降りてくる台には、“上”の食べ残しが載っていて、それしか食べられない。“上”が“下”のことを考えて取り分を決めていればみんなに行き渡るが、そんなことはなく、下層のものは飢えてしまう。世界で生産される富みの大半を一部の人が消費している現実を風刺した設定か。
設定がおもしろく、お話もなかなか良かったのだけど、とにかく「汚い」「グロい」「意味が分からない」。良かったと思っていた設定も、真相が明らかになるにつれて破綻が露呈してくる。階層が明らかに多すぎて「みんなに行き渡る」はずの食べ物がそもそも足りない。主人公の見通しも信念も弱く、黒人の協力者の方がいないとお話が成り立ってない。それらもまた風刺なのかもしれないが。
視聴者に委ねるラストはまあある程度許せる。でも、「子どもが伝言になる」はパンナコッタから変わりすぎてて意味不明。何が伝わると言うんだ。システムに対する抗議は全く伝わらないと思う。