子羊が第七の封印を解くと、天は半時ほど沈黙に包まれた。いよいよ第七の天使がラッパを吹く時、地上には最後の審判が訪れる…
十字軍、ペスト、魔女
終末の世と旅芸人の週末
奇妙な一行を率いるのは死を前に足掻くもの
マックス・フォン・シドー
『魔術師』もそうだっけど、相変わらず存在感すごいなあ
やがて魔女まで引き連れて、この一行はいったいどこへ向かうのか…
この映画、度々小さなおしりが出てきます。瑞々しいほどの生の象徴としてのおしり。しかして物語の舞台は死の匂いしかしない。この対比。
足掻きに足掻くチェスは確かに面白い
求道者の告解は神に届くのだろうか
果たして神はおわすのか
それともおわさないのか
おわさないんじゃないのもしかして?
そんな疑問に苛まされて
死ばかりが無言で傍らに佇む
この死がまた超然としていながらも実に人間臭いんです。木も斬ったりするしね。
なんといってもラスト近くの驚愕の訪問者
このシーンね
まるで救いが訪れたかのようで実に印象的だったなあ。生と死の邂逅もまた実に皮肉に満ちていました。