男はくらいよ監督さそり

第七の封印の男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

第七の封印(1956年製作の映画)
4.0
高校生の時、観たら全く意味が判らなかった。何十年ぶりかに見直したら、物凄い傑作!まあ、高校生じゃこの映画の神、悪魔、死のテーマは理解出来ないのは当たり前。これ、内容は『エクソシスト』と全く同じでしょ!それを遥か以前に同じマックスフォンシドー主演で撮ってたベルイマンって…。突然、現れる死神、今でもいる終末論で脅す宗教団体、人類滅亡を唆すデマや疫病、人を嘘で陥れる魔女裁判、まんま現代と同じじゃないすか!この映画がモンティパイソン、ウディアレン、ビルとテッドの地獄旅行、オカルト映画に与えた影響は多大で、他に類を見ない展開と美しい映像は唯一無二。天才の撮った映画です。主人公の旅役者のみマリアや死神が見えるという設定も面白い。ベルイマン組常連ビビ・アンデショーンが見とれるほど美しい!