@第七藝術劇場 ~ベルイマン生誕100年映画祭~
「お前は誰だ」「死だ」って天才か。神の不在、死の存在、虚無感、どれも可視化が難しいのに、対比を使ってそれらをわかりやすく提示していて面白かった。ヨンスのキャラが気に入ったのと、死神さんが俗っぽくてちょっと可愛い。
神や宗教といった形のない、見えないものに対して思考を突き詰めれば突き詰めるほど見えない存在にがんじがらめになる。
死も然りで、ブコウスキーの「死ぬということは、ちょうど朝起きたら靴を履くように、人がしなければならないことのひとつにしかすぎない」ということばがめちゃくちゃ好きというかその通りやなと思っていて、考えすぎずにこの死神さんみたいに気付いたら隣にいてわぁびっくりした、そうか死ぬのかって受け入れるくらいが人生を幸せに過ごせるコツなのかもしれない。
そう思うためにはやっぱり毎日を充実させなければいけないわけで、だったらやっぱりミカエルみたいな可愛い子供がほしいけど無理やから猫に愛情を注ぐしかないといういつもの結論に落ち着くわけで、休みの日に映画に出かけてばっかりでごめんよ、愛してる。