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第七の封印のキーのレビュー・感想・評価

第七の封印(1956年製作の映画)
3.3
1956年のイングマール・ベルイマン監督作品。主演はマックス・フォン・シドー。
14世紀を時代背景に、十字軍帰りの騎士と従者が、黒死病で人々が死にゆく世界を故郷へ戻る旅をする、というロード・ムービー。
主人公の騎士アントニウスが、冒頭から死神に出会っていることから、全編に死の予感が付きまとう作品になっています。
パンデミックと信仰をテーマにしているのはいいのですが、死神を登場させ、寓話的な物語にしているのが、不思議な感触の作品でしたね。
前知識で、難解な作品、と、身構えましたが、思ったよりも難解ではなかったですね。
ただ、ラストは、どういう意味なのか、自分にもよくわからなかったです。この観る人によって、どうとでも解釈できるラストが、難解と言われる由縁でしょうね。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でパンデミックとなった今だからこそ、シリアスなドラマとして観ることが出来たと思います。
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