第七の封印の作品情報・感想・評価

「第七の封印」に投稿された感想・評価

嫌系映画というか黙示録映画みたいな系譜は『第七の封印』があり、中世の危機を『湖のランスロ』で再現し、『たぶん悪魔が』で当世に翻訳されハネケがベルイマンとブレッソンにかなり敬意を示している。ウェルベックはハネケを褒めてる。これに戦前のルノワールを混ぜるとデュモンになると僕は思う。
とと

ととの感想・評価

4.4
舞台は暗黒の時代とも呼ばれる中世ヨーロッパ。
ペストの流行や十字軍の遠征、魔女狩りが背景にあり、終末世界に怯える人々の死に向かったコミカルかつユニークな、ある種のロードムービーである。

信仰深いマックスではなく、旅芸人の前に姿を現わす神のいたずらな皮肉さよ。

神の不在と死の舞踏。

恐れが形になったもの
それを人は神と呼ぶ

生とは 死とは 神とは 信仰とは?
神に問いかけながら旅するマックスと、目を覆いたくなるような悲惨な現実、そして旅芸人の魂の視点。
神などいない、死は皆等しく訪れることをベルイマンの目線で描かれている。

死はチャーミングで、恐れるべきものではないのかも。
ずっと側にいた。

ラスト近くの自己紹介してゆくシークエンスの悲壮感、そして物悲しいラストシーンは戦慄した。

出来ればこれを、現代劇でして欲しい。
価値観も信条も、多様で不安定なこの時代、どの様な映画になるのか興味深いです。
1956年スウェーデンの映画だと…
ファンタジーにCGなんていらなかったんや
とにかく台詞回しがお洒落で、奥行きを感じる
キリスト教の知識が無くても全然楽しめるし凄い
ずっとみたかったやつ、

自分は無宗教だと思ってたけど、そもそも神ってなんなのかね。たしかに曖昧なものに隠れてないで神を第五感で感じさせてほしいよね。でも死ぬ前や苦しみの絶頂に必ず神様に祈っちゃうのなんだろ。
最近宗教や神、死んだ後にどうなるのか考えてたからヒントをもらったようではあったが多分全然すくえてない。
P.S.死神ってキャラクターはもれなくかっこいいのなぜ。私が思い出す死神は、スーパーナチュラルに出てくる死の騎士。あのじいさんめっちゃかっこよくてめっちゃ怖かったな。
ストーリーはある。のだが、主題は難しくてよく分からなかった
SIRMA

SIRMAの感想・評価

5.0
初ベルイマン!

結論から言うと、非常に絵画的でシンボリックな画の多さと様々な終末思想や死生観を強引にロードムービーに仕立てあげるその手法に圧倒され魅了されてしまいました

グレゴリオ聖歌、ヨハネの黙示録など随所に見られるキリスト教のモチーフ。十字軍遠征に疲弊した騎士の前に現れ翻弄する悍しい死の権化。中世キリスト教のクローズドな世界で横行する魔女狩りや死の舞踏…これらを狂気としていない時代が恐ろしいです。

自分の信じるべき軸が不安定な世界の中で人々が何を信じ、何を信じないのかを登場人物というメディアを通して考えさせてくれる教育的な要素もあるように感じとることができました。(従者ヨンスのリアリストぶりは清々しいくらいです笑)

主人公の一行は終盤分離しますが、それらを生と死のメタファーとして対比させて、神なんてものはいないが死神はいるということで締めくくられたことも綺麗な収め方と感じました。
(となるとあのヨフが見たマリアは何だったんだろう…)

絵画的な要素でいえば、祖国スウェーデンのフレスコ画から影響を受けたとされる死とのチェスはもちろん、死の初登場シーン、座長の背後から忍び寄る死、最後の死の参列とヨフ一家。
(個人的には終盤、主人公の妻が暖炉の前でこちらを振り返っているシーンも魅力的でした。)


まだまだ不明点も多いですが好きな作品(監督)には間違いなくなったので、次はもっと理解できるといいなぁ…
犬

犬の感想・評価

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死神とチェスをする絵面がシュールすぎるが、死は唐突ではなく常に隣接しているんだという悍ましさ。宗教哲学芸術は難解だけど、死神の存在と神の不在や、それぞれの死生観については様々な対比が映り込んでいてとても興味深く面白い。それにしても冒頭の海岸チェス描写はモノクロのコントラストがバッキバキすぎてマジかっこいい。
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