18世紀ヴェネチア出身の術策家であり作家のジャコモ・カサノヴァ。有名な漁色家(プレイボーイ)として知られた彼の半生について描いた作品ということだったが、ほとんどが女性との秘め事の話でちょっと引いた。
それでも演劇を観ているような映像で、当時の貴族たちの風俗だったり、豪華な衣装で、時代の気分は伝わってきた。内容の割に芸術的だったように思う。
女性との絡みは賭け事の対象にされたり、しっとりとしたラブシーンではなく、スポーツやダンスのような雰囲気で描かれていたような気がする。少しくせのある登場人物も多かった。
主人公について他の功績が語られることはほとんどなく、その一点のみが延々と強調されている感じ。148分と長尺だったので、もうちょっと短くても良かったかな。
フェデリコ・フェリーニ監督作品。