ルイまる子

花束みたいな恋をしたのルイまる子のレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.9
良く出来た映画だ。感想は一つ。文学、映画、アート、はたまた地学や歴史等にのめり込むタイプの女の子は、自分と全く同じタイプの男の子と付き合ったりはしないと思う。それに自分が深く愛している数々の文化芸術(サブカル?)を簡単に他人に明かしたりはしないし、いつも徹底的に一人で楽しむと思う。自分と同じ趣味の異性とたまたま出会っても、趣味への愛が深過ぎてお互いぶつかり喧嘩するし、ミイラ展にすごく行きたくても誘ったりはしない。そういうのはきっと一般人に理解されない人生送って来てるから、一人でこっそり行くと思う。私の場合は、若い頃同じアートや文学男やジャズ男と知り合ったことあり、最初は話が盛り上がるが、その人の知識の浅さをすぐに見抜き自分より知らないからと内心バカにする、又は知っていたら知っていたで、ライバル視し、なんとなく相手に同調できないなど、複雑な気持ちから付き合ったりはしなかった。

【ネタバレ少々】
あ、そうか、だからイヤホンは分けちゃダメで、一人に一個ずつと力説したのね。それに、2020年再会した時、それぞれが一緒に居る異性はとても普通っぽく、サブカル人間ではなさそうだった。


キャスティングについて、有村は可愛いが、真のサブカル女ならば、もっと気味の悪さがにじみ出て、目がもっとビクビクして、おとなしい外見だが内側から放つ個性がビンビンの女性が良かったんじゃないか、、と。でも有村と菅田の可愛いらしさと演技力で素敵な恋にコーティング出来たんだね。
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