もやし

花束みたいな恋をしたのもやしのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.8
以下のレビューは鑑賞直後に書いたものですが、今(2021.12.15)はこの作品に対する感想がかなり変わりました。自分の経験不足が目立つレビューになってしまってます。でも書き直すのも面倒なのでそのままにしておきます。






絶対見たくないテーマの映画だったけど、いざ配信となるとどうしてもスルーできず…

でも思ったより明るくてポップな映画だったな。


最初の出会いの方のサブカルあるあるは笑いつつも、サブカル男女の恋愛ってめんどくせえ…って正直思った笑 てか本音を言えば恋愛自体が…笑

でもサブカルあるあるも段々飽きてきて、二人がどんどん勝手に二人だけの世界に入っていく展開に少々白けてきたところに、二人の就職という展開で加速度的に面白くなっていく。
ここら辺の流れはラ・ラ・ランドと結構似てるものがあると感じた。



結構この映画のレビューをされてる方は恋愛を一般化して言語化してる方が多いように思ったけど、それは割とこの映画を見ると言うまでもなく伝わってきてしまうことで(この映画そのものが恋愛の一般化表現を多用してるので)、むしろ私はこの二人のやり取りはそんなに重みのあるようには捉えずに見た。この映画も突き詰めると一組のカップルの話なんだなと。
そうやった見方にシフトしてからは全く違ったタイプの映画に様変わりして見えた。
一気に面白くなって、一気にポップになった。

でもその代わり切なさは一気に減ったな。というかたぶん作り手側も本来は切なさを売りにしていないんだろうなと。
エンディングのポップな音楽も意図的だろうし。

俺てっきりテレビで話題になってたこの映画のテーマソングが流れるのかと思ってたから、流れねえのかよ!とかなり残念に思いました笑 あの歌で切ない気持ちになりたかったのに。

てかそもそも恋愛って俺が思ってるほど切ないものじゃないのかもな。
恋愛百戦錬磨の人からしたらまあよくある話よねで済んじゃう感じなんだろうか。それもそれで寂しいよな。



サラリーマンになった瞬間サブカルに一切興味なくなってビジネス書読んで合間にパズドラやるようになるの切なすぎたけどわかる気がする。
俺もまともに仕事するようになったら映画なんてほぼ見ないと思う…笑



恋愛なんて気軽にすればいいんだよと思わせてくれた映画。
もやし

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