KANNE

花束みたいな恋をしたのKANNEのレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.2
脚本家・坂本裕二が書き下ろした今回の作品。
彼自身、初となる映画作品。
菅田将暉×有村架純というキャストを既に決めていて、そこから描き始めたという。
製作陣もキャストも豪華で、観る前から期待が溢れていた。

【観た感想】
好きな文学や作品、カルチャー、スニーカー、映画の半券をしおりにする習慣、全く一緒でこんな運命的な事現実的にあるのかなって感じだけど、でも、そんなことどーでもいい。こんなラブストーリーが良い、そう感じた。
『もしも現実に、こんな運命的な出会いが有るのなら、幸せだろうなあ。』シンプルにそう思えた。
私を含めた20代の今の若者達にすごく響くものはあるのではないかと感慨深い気持ちになった。
大学生は『責任』て言う事に、まだ完全な自覚はなく、ただ好きな事をして、好きな事を仕事にするんだって夢を持って生活していると言う人が大半なのでは無いかと思う。

好きな人と恋に落ちて、同居して、就活しなくても2人ならなんとかなると信じていたけれど、いざ生活してみると『責任』と言うものが生まれてくる。

大人になるにつれて男と女で考え方も変わってくる。

『始まりは終わりの始まり』

これからも生きていく人生の中でも、1つはキラキラとした素敵な恋をしたいなと思いました。

また、2人が恋をした5年間、2015-2020の起こった事柄が一緒に出てきた。自分もその5年間をリアルに生きていたからこそ、いつか歳を取って改めて観たら、『ああ、こんな事あったなあ』って懐かしく感じれる作品なんじゃ無いかなと思った。

1つ1つの言葉がキラキラしていて、坂本裕二ワールドって本当にいいなと。ファミレスで始まりファミレスで終わり。ストリートビューで始まりストリートビューで終わる。個人的に、自分もストリートビューに載ったことがあり、劇中のあの喜びの共感は凄かった。
ストリートビューで喜べるのも現代の私たち若者らしさなのかなと思う。
KANNE

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