故郷であるアイルランドに戻ってきたアメリカ育ちの元ボクサーのショーン(ジョン・ウェイン)。
アイルランドの気質がよく理解できず、最初は馴染めなかったものの、彼の人柄の良さに人々は心を許していった。
しかし彼の好きな女性の兄とはそりが合わない…。
持参金と嫁入り道具がない結婚なんて結婚と言えない、という伝統に従った考え方に疑問を抱くのは自由の国アメリカで育ったからだろう。
筋を通しちゃんと相手と向き合って物事を解決しようとするアイルランド人気質は素晴らしいと思う。
いわゆる典型的な理想像とされる男の気質という感じがする。
ただこういった男のロマンと言うような泥臭い友情はわたしは少し苦手かもしれない。ちょっと暑苦しい笑
アメリカ育ちだけど結局はアイルランドの血が流れているというのを、主人公が実感するのはアイルランド系移民2世の監督自身を投影しているのだろう。
アイルランドの豊かな自然と、仲のいい町の人々に監督にとっての理想の故郷を描いた作品なのかもしれない。