本作は大まかに二部構成となっており
子供の誘拐事件に端を発し不可解な現象が起こる第一部と
その奇妙な事件の真相が明らかになっていく第二部。
で、第一部は個人的にかなり好みの作り。
不可解な現象の正体は？誰の視点を信じて良いのか？
「透明人間(2020年版)」的なちょっとホラー的なスリラーで
先の読めず緊迫感たっぷり。
でも第二部がちょっとダレるというか
第一部の不可解な現象について丁寧すぎるほど種明かしするので
説明過多な印象を受ける。
幽霊の正体見たり枯れ尾花とはよく言ったもので
枯れ尾花部分は上手い仕掛けだなとは思うものの
面白いか？と聞かれると悩ましい。
もう少し端的でも良かったのかなというところ。
とはいえラストの真犯人との対決は見どころ十分で
いかに相手の一歩上をいくかという点で
第一部とは違った切り口での緊迫感が作られていて
終わってみての満足度は割と高い。
