アクションとかカッコ良さではなく演技と言う点で見れば、私の見たヒュー・ジャックマンの作品中1位にくる名演。
他の出演者も全て質の高い演技でそれが一番の見所だろう。
教育長のタソーンが実に興味深いキャラクターで、この裏表のある複雑な人間のその時々の心情を見事に演じたヒュー・ジャックマンには脱帽する。
最初に学生新聞で取材した女の子レイチェルをもっと活躍させて欲しかったな。と言うかレイチェル主役で彼女の物語を作っても面白い物が出来そうだ。
実話ベースではあるが、普通ならここまで美味しいタソーンのキャラをデフォルメしたくなるところを、ギリギリのラインで抑え人間味を持たせた監督の演出とヒュー・ジャックマンの演技のおかげで、ドラマとしてのリアリティーが増し楽しめた作品だ。