モールス

木靴の樹のモールスのレビュー・感想・評価

木靴の樹(1978年製作の映画)
5.0
映画史に語り草として残る傑作だと思います☆エルマンノ・オルミ監督のデビュー作ですが、その後は本作を上回る作品を制作できてないわけです。不世出の作品と言えると思います。
時代は19世紀、イタリアの農村に住む小作農たちの暮らしを、リアリズム溢れる絵画的な映像で見せてくれます。これぞ芸術だと個人的に思います。
人が生きるために必要なことが一つ一つのシーンにあります。学校で勉強すること。肉を得るために殺生すること。日用品を作ること。結婚すること。子供を産むこと。地主に収穫の3分の2を支払わなければいけない過酷な環境下の小作農たちも、人としての営みをしながら生きてる姿が胸を打ちます。
詩、唄、絵画などの芸術となんら遜色ない作品と思いますね☆
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